負け続けても、愛された平成の名馬『ハルウララ』

 

千葉県御宿町の山間部にある牧場で、のんびりと、静かに余生を送っている名馬がいます。
平成8年生まれの23歳の牝馬がいます、名前は「う~ちゃん」。現役時代は、高知競馬で
負けても負けても、頑張り続けた「ハルウララ」と言う名馬です。

この、名馬「ハルウララ」は、子供からお年寄りまで、大勢の人達から愛され、
「負け組の星」と呼ばれ、大ブームを起こし、当時の国会でも取り上げられ
『極めて、ほのぼのとした負けてても、くじけるなと言う希望を与えてくれる。
話題だと思っております』
と当時(平成16年)の総理大臣小泉純一郎氏が語った。

未勝利のまま競走馬としての使命を全う!

 

105連敗で迎えた、高知競馬での106戦目に中央競馬の大スター「武豊騎手」が
ハルウララに鞍上すると言う、夢のような競演が実現!高知競馬場は大フィーバーに
湧きました。武豊騎手の鞍上も、全国のファンの声援も、むなしく敗退した。

 

武豊騎手も「これほど注目されるとは、と、アル程度は覚悟していましたけどね。
ここまでは、考えてなかったですね」
と。その、熱狂釣ぶりに驚愕していました。

 

当時の馬主が栃木県の牧場で休養させるため連れ出す。がファンが署名運動など
して高知競馬に呼び戻そうとしましたが、「ハルウララ」は、戻らず、
平成18年に競走馬としての未勝利のまま使命を終了、登録を抹消された。

今も、全国のファンの愛『春うららの会』で余生を送っている

 

栃木の牧場から、牧場へと転々としながら、7年前の暮れに千葉県御宿町の
マーサ・ファームに預けられました。今の馬主の宮原優子氏は『来た当時は、
怖がりな上に気が小さく、その割には偉そうだったし、メンドクサイ馬でした』
と語る。

 

それから半年後、馬主から月8万円の預託金が入らなくなり、宮原さんは
5年前に『春うららの会』を設立、一口3000円で会員を募集!集まった
お金で、ハルウララの面倒を見ているそうです。

 

今の馬主である宮原さんは『勝ったことがない馬が、こうやって全国の人に愛されて
幸せにしているのが凄いなって思いますネ!』

 

 また高知競馬の宗石大調教師は当時の高知競馬は『赤字を出せば、すぐ廃止』という
倒産の危機的な状況を、ハルウララの大ブームが起こったおかげで、12年ぶりの
黒字になり、危機的状況を乗り超えられたのは『ハルウララのおかげですよ。
ハルウララありがとう』と感謝の言葉を語っていた。